岡下のこだわり
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日本の伝統食文化を担う素麺の元祖「三輪素麺」。
千二百余年を遡る昔、大和の国 三輪で生まれた素麺。その美味しさはお伊勢参りの途中で訪れた人々を魅了し、日本の伝統食として今日まで受け継がれてきました。三輪で生まれた伝統的な手延べの製法は、播州や小豆島、島原へと伝わり、各地で素麺文化を育みます。本物の素麺が持つ品質を保つため、すべての工程に人の手が加わる三輪素麺。独自の厳格な検査や厳選された原材料の使用を経て作られる三輪素麺は、今なお天皇家への献上品として栄誉を賜っています。
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世界遺産に抱かれた豊かな自然と水の秘境。
「天の国・木の国・川の国」として、世界遺産に属し、近畿最高峰 大峯山を要する最源流の村 奈良県天川村。古くから豊かな自然と歴史、文化を誇る秘境として知られています。修験道の聖地として今もなお女人禁制の伝統を受け継ぐ霊峰 大峯山。天川村はその登山口として栄え、洞川温泉は多くの修験者たちを癒してきました。天川村は美しい水をたたえる地として名高く、清流 天の川や名水百選にも選出される湧水群、そしてごろごろ水が豊かに湧き出でます。
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手間を惜しまず48時間じっくり熟成。
手延べの発祥として名高い三輪素麺。48時間かけてじっくり仕上げ、12もの工程からなる手延べ製法は、徹底した品質管理の元、今なお伝統を守り受け継がれています。すべての工程に職人の手が加わり、天候や湿度を見極め丹精込めて作られる素麺は、コシがありつるりとした喉越しに。天川村に1年のうち90日間訪れる極寒の頃、霊峰 大峯山系から湧き出る清水で作り上げられる岡下の素麺は、より一層の旨味を増します。完成した素麺はすぐに出荷せず熟成。
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職人の心が宿る、こね具合が一番の肝。
伝統的な手延べ製法の一番の肝は、こね具合。48時間かけて作り上げる三輪素麺は、当日のみならず、翌日の天候や湿度を見極め生地をこね上げます。天川村の誇る、自然豊かな美しい空気と清らかな水の恵みを活かした岡下の素麺作り。そこには、熟練した職人の感性と長年の勘が冴え渡ります。長くこねればいいわけじゃない。つきっきりでこね具合を見極めながら、肌で感じた気候の変化に合わせ水と塩を加減し、目と手と心で練り上げられる岡下の素麺。